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さて「デジタル・カメラの選び方」ということである。実は、このページが一番期待されていたページなのだが、実際の所、昨年までは「30万画素」程度の物がたくさん発売されていただけで、さほど紹介する物がなかったのである。なぜかと言えば、「30万画素」の縦480 X 横640とは別名「VGA」と言われるビデオキャプチャーの画素数と変わらないのである。
つまり、ビデオに付いてるスチルモードとさほど変わらないのである。細かく言えば、CCDが長方形であったり、補色フィルターであったり、インタレーススキャンであったりと完全にスチールカメラ用に開発したものはビデオとは違うのだが、この1〜2年の商品は過渡期の製品が多く一長一短である。
そこでどのようなポイントをみたらいいのか、そのメカニズムについて説明する。
その1:CCDの性能<解像度>
デジタル写真の場合「アナログ銀塩フィルム」の「粒子」が科学変化を起こす代わりに四角いCCDのセンサーがその変化を感じメモリーに記録する。まあ、簡単に言えば窓ガラスに碁盤の目を描き、その一マス、一マスの色を一色の色として記録するわけだ。この碁盤の目が細かければその方が正確な表現ができることになる。つまりこの碁盤の密度が解像度が高いと言うことだ。また動きを記録するビデオカメラは碁盤の形が長方形だった。そのCCDをつかったカメラの場合は長方形をそのまま正方形と計算してしまうと画像が縮んで変形になってしまうので、それを補完する処理をしている。つまりオリジナルの情報では無いわけで鮮明さは期待できない。
また、碁盤の目の大きさは同じでも CCD全体のサイズが大きければ解像度は高くなるわけだ。<スキャン方式>
ビデオカメラはTVで見るわけだ、TVはご存じのように縦に500本ほどの走査線があるのだが、実際には半分の250本ほどの信号をずらして送り、残像効果できれいにみえるのだ。しかし、動きがなければ、その一瞬は250本の解像度である。この1回目の250本分を「フィールド」という。そして2回目の「フィールド」を合わせた500本で「フレーム」という。これでほぼVGAと言われる縦480 X 横640ピクセルになる訳だ。ビデオ用のCCDのスキャンはこの2回の「フィールド」を前提にした「インタレース・スキャン」をする。
しかし、この2回の「フィールド」の絵柄が動いていると、横のライン上にズレが生じる。そこでスチル写真に適した画像ののためには、全面同時にスキャンする必要がある。それが「プログレッシブ・スキャン」である。最近のスチル・デジタルカメラはみんな「プログレッシブ・スキャン」に変わって来ている。またキャノンのデジタル・ビデオMV1はムービーでありながら、この「プログレッシブ・スキャン」を用いてスチルもきれいなビデオを開発している。<フィルター方式>
ビデオカメラから始まったデジタル写真はTVモニターで見るのが前提になっていた。ご存じのようにTVモニターはRGB信号(光の3原色)で表現する。だからCCDの前にRGBの逆の色CMY(色の3原色)のフィルターを置いてRGB色を取り出す。このRGBを色の3原色に対して「補色」と呼ぶ。それで「補色」(RGB色)を取り出すフィルターを「補色フィルター方式」と呼ぶ。この「補色フィルター」の場合印刷やプリントを前提にする場合には「色の3原色」であるCMYの必要があり、RGBを変換しなければならない。しかし計算によって色を求めるわけで、やはりオリジナルの情報ではない。そこで初めからCMYデータをスキャンする方式として「原色フィルター方式」が登場してきた。原色を取り出すにはRGBのフィルターを通して「原色」(CMY色)を取り出すのだ。この方式が「原色フィルター方式」である。使用するフィルターの色では無く、取り出す色の方式を呼ぶところがややこしい。
デジタルカメラの方式違い 特徴 ビデオ方式 スチル方式 CCD 長方形 正方形 スキャン方式 インタレース プログレッシブ フィルター方式 補色フィルター方式 原色フィルター方式 (取り出す色) R・G・B C・M・Y 上記の表を見ればわかるように、右側のスチル方式の方が良いということになる。それではどのようなカメラがあるのか、特徴のある製品を紹介
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初期のカシオQV10 |
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34〜92mm |
SONY DSC-F3 |
8万円位 |
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PowerShot600 (非圧縮) |
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50〜150mm |
New! PowerShotA5 |
10万円 |
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Kodak DC210ZOOM |
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単焦点36mm 単焦点35mm |
Camedia C-1400L |
8.5万円 10万円 |
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今夏予定!PowerShotPro70 |
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キヤノン EOS D2000 |
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キャノン EOS DCS1 |
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上の表を見てもらうとわかるのだが、昨年はVGAの35万画素タイプが主流だったのだが、昨年の秋にオリンパスの発売した掟破りの低価格130万画素タイプが登場し、一気にメガピクセル(百万ピクセル以上)機の時代に突入した。それまでの130万画素タイプはキャノンEOS DCS 3cなどが198万ほどだったのだが、一気に10分の1以下になってしまった。キャノンはその上の性能の200万画素のEOS D2000を出したが、あまりインパクトは無い。しかし、このEOSデジタルシリーズは圧縮保存が主体の低価格機の物とは違って、大容量のPCカード式ハードディスクを使い非圧縮で保存でき36bitフルカラー(RGB各色12bit)である。つまりスキャナーみたいなものである。この辺がプロ用との差である。