1998.1.10
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第1回 デジタル・ビデオの選び方

DV デジタル・ビデオとは

 デジタル・ビデオとは画像情報をデジタル信号で記録する方式のビデオである。 CCDセンサーが認知した光の情報をその信号ごとにそのまま記録できるということ、 つまり一番最初に入った情報をその時の条件のまま保存でき、なおかつ映像データを 編集加工する際にも劣化しないことが特長である。
 デジタルの映像・画像データとは究極は四角いモザイク画像だということである。 映像データとは動画のことで、画像データとは静止画のこととして話をすすめる。 もともとのアナログ・ビデオはCCDセンサーが認知した光のデジタル信号をアナログテープに 磁気の波として記録していたワケだ。だから、その時点でモザイク信号は失われたわけである。 それをまた TV受像機に再生するためにモザイク信号にする。そこに画質の劣化が起きるのである。 まして、ダビング繰り返す編集をすれば、どんどんオリジナルから離れてしまうのである。
 そこでオリジナルの情報を活かすことができるデジタル方式が生まれたのであるが、 「デジタル」イコール最高画質と思うのは早計である。デジタル・スチルカメラの話でもわかるように あくまでも、モニターというものを利用した画像出力を前提にしたことであり、スチルカメラでいえば アナログ銀塩フィルムの情報量とは比較にならないのである。つまり映像(動画)においても、フィルムによる映画にはかなわないのである。
 しかし、実際には動く映像であり、人間の目にはその差を感じるコトは出来ないのである。 それならばコンピュータを利用して、画像処理ができるデジタル映像は表現やコスト、そして時間的にも メリットがあるわけである。
 そのようなことからパーソナルな目的のためにデジタル・ビデオを買う目的はなんであろうか。 もしも、編集をするならMacなどを使いDV信号を取り入れたノンリニア編集をしなければ、あまりメリットはない。また、ダビングをDV機器同士ですればデジタルのメリットがあるが、デジタル・ビデオカメラやデジタル・ビデオデッキが必要になる。
 映像のプロでないなら、ビデオからスチル画像を取り出して、プリントしたりInternetのホームページに利用したりすることが上げられる。となると、デジタル・スチルカメラ的な知識も必要となるわけだ。  

スチール撮影にも適したキャノンMV1
メイン写真


3CCDとレンズ交換が可能な唯一のキャノンXL1
メイン写真

DVビデオ・カメラ登場

 miniDVテープを使用するデジタル・ビデオカメラの登場はSONYのDVシリーズとパナソニックの機種から始まった。その時点では、デジタルのビデオ映像というだけだったが、1996年にビクターから発売された機種がminiDVテープの特長を最大限に利用した小型軽量を打ち出した機種でした。その後、SONYも、小型を特長にした機種を出しましたし、各社からさまざまなものが発売されている。
 それらの中から、どのように機種を選択したらいいのか、検討したいと思う。目的の違いを考えてみよう。

1.いつでも撮れる携帯性
2.大きくても表現性能の良い機種
3.アップで撮れるズーム性能
4.長持ちする電池性能
5.1CCDよりは3CCD
6.フォトモードのスチール画像の性能

以上のようなところがポイントになるかと思う。

 

第2話 予定「目的別デジタル・カメラ選択」へ続く


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